2015年5月1日金曜日

赤嶺委員長の4・28法大前アピール




本土と沖縄の団結した闘いで戦争会談打ち破ろう

 法大生の皆さん、こんにちは。僕は沖縄から来ました。沖縄大学で学生自治会委員長をやっています、赤嶺知晃といいます。

 今日の「4・28沖縄デー」、法大デモ、国会デモにともに立ち上がってほしい。
 沖縄において「4・28」はどういう日でしょうか。戦後、サンフランシスコ講和条約、日米安保条約の締結と一体で沖縄が日本から切り離され、米軍の支配下に置かれた「屈辱の日」と言われています。この日からずっと沖縄は「米軍基地の島」「戦争の島」として位置づけられ、米軍の暴行や事故などで苦しめられてきました。
 そして、今年の4月28日は「屈辱の日」でもあり、歴史を変えるような重大な決戦の日となっています。
 安倍首相は今、訪米しています。今日は日米首脳会談が行われる日です。昨日、2プラス2で、日米新ガイドラインが締結されました。米軍と自衛隊、日本とアメリカが地球規模で、地理的制約をなくして、地球の裏側まで参戦できる体制が作られようとしています。今日の日米首脳会談は、この地球規模の戦争協力、辺野古基地建設を進める立場から行われようとしています。今日出される共同声明には辺野古基地建設のことも書かれるといわれています。辺野古基地建設を進める立場で書かれることは明らかです。
 本当に許しがたいこの日米首脳会談、安倍とオバマの戦争会談を、僕たち沖大生、全国学生の大デモで粉砕しようじゃないですか。
 今日僕は、法大デモ、国会デモに連帯して来ています。沖大の自治会の仲間は、一方において、沖縄の県庁前で3000人規模になるといわれる集会と国際通りデモに参加します。本当に多くの学生、沖縄の学生の大デモで、安倍に対して燃え上がっている怒りを爆発させる大デモをかちとっていこうじゃないですか。

ゼネストで戦争と辺野古新基地建設阻止しよう!

 いま目の前で行われている辺野古基地建設は戦争の問題です。ロシアのプーチン大統領が「核兵器の準備をしていた」という発言をしていました。この発言は、実際にイラク・シリア、ウクライナ、東アジアで戦争が始まっている中で、世界の戦争情勢の発展を表しています。安倍首相は、この世界で始まっている戦争に参戦するために訪米しています。日米ガイドラインの改定、辺野古基地建設をもって世界中の戦争に参戦しようとしています。本当に許せません。
 安倍首相は、沖縄の辺野古基地建設、それとセットのグアムへの海兵隊の移転を挙げて、「負担軽減」だと言っています。しかし、辺野古基地建設は、東アジアでの戦争に向けた新たな軍事基地の建設です。グアム移転も、中国との戦争を構える中で、司令部を中国から遠いグアムに移転しようといった戦争のための移転でしかありません。沖縄をもう一度戦場にしていく、もう一度沖縄戦をくり返そうとしている安倍に対して、沖縄では怒りが爆発しています。
 先日行われた安倍首相と翁長知事の会談を見たでしょうか。安倍は翁長知事の訴えのあいだ一切目も合わせず、官邸は一方的に翁長知事の発言を打ち切りました。本当に沖縄の怒りの声と真正面から向き合わない。こういった安倍のやり方は本当に許しがたいですが、これは一方で、いま沖縄で巻き起こっている怒り、ゼネスト情勢を真正面から直視できない安倍政権の脆弱さを示していると思います。
 安倍首相が問答無用で新基地建設を進める中で、沖縄の怒りはこれとの全面戦争、非和解の闘いに入っています。つい23日、沖縄の国家公務員は、辺野古に反対する住民への監視業務の中止を求める抗議を行いました。労働組合が立ち上がって「こんな業務はやりたくない」「今すぐやめろ」と声を上げています。
 先日、辺野古の基地ゲート前で抗議する2人を逮捕するのに基地労働者が動員された際も、基地労働者がこれに抗議を行っています。基地建設を担わされる基地労働者や公務員労働者が、現場から「こんなことはおかしいんだ」「ふざけるな」と反乱を始めています。まさしくかつて沖縄で、沖縄の人びとが10万人単位でゼネラルストライキに立ち上がったような闘いが、もう一度闘われようとしています。
 沖縄の労働者ひとり一人が「基地建設に絶対協力しない」「戦争に絶対協力しない」と職場から立ち上がれば、建設労働者・運輸労働者が、基地建設に反対して「基地の資材を運ばない」「基地建設の工事をしない」と立ち上がれば、基地建設は1ミリも進めることはできません。このすさまじいゼネストの闘い、安倍を本当に打ちのめすゼネストの闘い、これがいま沖縄で、公務員労働組合、基地の労働組合=全駐労の抗議という形で爆発しようとしています。
 こうした情勢の中で、本当に沖縄の怒りの爆発をかちとって、全世界の怒りとゼネストの闘いで基地建設を止めたい。そうした思いで今日、法大前に来ています。

キャンパスから反戦・反基地の声をあげよう!

 僕が今日、辺野古ゲート前じゃなくて、この法大前にいる理由は、いま本当に大学のあり方、学生の闘いが問われているからです。
 戦後沖縄の闘いにおいても、沖縄の学生の反戦・反基地の闘いが、闘いをリードしてきました。
 しかし、辺野古基地建設との闘いが安倍政権との全面対決に発展する中で、本当に多くの決起、実力の闘いが問われる中で、いま大学キャンパスで何が起きているでしょうか。
 法大の目の前の現状、学生のデモがあるときに大学がゲートを封鎖してくる、こういった現状が法大にあるように、沖大でもいま、学生の決起を大学がつぶしている現状があります。いまも、辺野古基地建設反対で立ち上がろうとしている沖大生に対して、大学側が「立ち上がるな」「自治会とかかわるな」とつぶしている。もしくは昨年、沖大生が反戦集会を主催し全国学生が集まった際には、沖大当局は自分が顧問を務めるサークルの部員を集めて「帰れコール」をやらせて、徹底的に集会を破壊してきました。
 韓国でも「パククネ打倒」のゼネラルストライキが闘われ、沖縄でもゼネストに発展するような怒りが爆発しています。全国、全世界で怒りが爆発し、沖縄だけじゃなく、本土においても辺野古基地建設反対の声を過半数を上回るところまできています。こうした中で、徹底的にキャンパスから学生が立ち上がることをつぶす大学のあり方。これが本当に安倍を助け、辺野古基地建設との闘いを妨害するものになっています。
 僕らがいま闘っている辺野古基地建設、もう一度沖縄を戦争の基地にしていく攻撃。そして大学の戦争動員や学生の「経済的徴兵制」、もう一度学生を戦争に動員していく攻撃。これを絶対に粉砕したい。そのために今日、「4・28」に全国学生が集まって、いまアメリカにいるオバマ、安倍の戦争会談を粉砕しよう。辺野古基地建設、戦争を阻止していくゼネラルストライキ、ストライキで国会の機能を止める、戦争を止める闘いをつくり出そう。そのために、今日の「4・28」大デモを打ち抜いていきましょう。

外堀門封鎖を打ち破って、4・28デモに決起しよう!

 法大生の皆さん、確かに今日は平日です。学生は大学にちゃんと通う、勉強する、そういった「常識」みたいなものがあると思います。しかし、今日の日米首脳会談で、安倍の側から、これまで戦後労働者が勝ち取ってきた権利、戦争は絶対に許さないという怒りを全部踏みにじってきています。もう一度日本が戦争に参戦していく、辺野古基地建設で沖縄をもう一度戦場にしていくということを行おうとしています。安倍の側から、僕たち青年・若者の人生、行き方、自由、それぞれの思いを踏みつぶして戦争をやろうとしている。だから、こういった策動を絶対に許さず、今日の法大デモと国会デモの爆発、法大生の大決起で、戦争と基地建設を阻止していきましょう。本土と沖縄の団結で基地建設と戦争を阻止していきましょう。この封鎖された校舎の門をぶち破って大デモをやりましょう。よろしくお願いします。

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