2018年10月31日水曜日

全学連書記局通信に沖大学生自治会の投稿が載りました!


全学連書記局通信No.528
10.11
沖縄からの報告
 去る9月30 日投開票の沖縄県知事選では、玉城デニー氏が39 万6632 票を獲得し、自民党・公明党が応援する佐喜真淳氏に約8 万票の差をつけて勝利しました。この勝利は、改憲と辺野古基地建設を狙う安倍政権を打倒できる人々の怒りとうねりがあることを全国に示しています!
凄まじい勝利を勝ち取った。
——その力は労働者民衆の決起
 県知事選投開票日の翌日の地元紙で「大方の予想を覆して玉城氏勝利」(10・1 琉球新報)とあるように、今回の勝利は初めからわかっていたものではありませんでした。今回の県知事選は、安倍政権が持てる力を全てを使い、悪辣なことをやってでも佐喜真氏を勝たせようする激しい闘いだったからです。
 10 月24 日(予定)開会の臨時国会で9 条改憲を軸にした改憲を狙う安倍首相にとって、沖縄県知事選で負けることはあってはならないことでした。9 月20 日の自民党総裁選も圧勝する予定が、自民党員の45%が石破に入れ辛勝するという結果になっていたことを踏まえれば、なおさらです。
 まさに県知事選は「絶対に負けられない」闘いとして、異常な体制でおこなわれました。二階幹事長ら自民党三役が1 か月沖縄に常駐し、「特別な場合を除いて官邸周辺
から離れることはない」はずの菅官房長官も5 日間、沖縄入りしました。国会議員などが企業を回り、企業動員で社員に佐喜真氏への期日前投票を強制しました。そして、投票時には「佐喜真」と書いた投票用紙をスマホで撮影し、送ることまで要求しました。
10.21 国際反戦デーへ!
2018
辺野古基地建設絶対反対の怒りが勝利した県知事選

 しかし、金と権力で露骨な脅しと圧力をかけてくる安倍政権の姿は、沖縄の怒りの炎に油を注ぐものになりました。投票用紙の写真を送れという指示に対して、「佐喜真」と書いて撮影した後、書き直すという反乱も起こりました。沖縄の人々の怒りが安倍政権と佐喜真氏を倒したのです!  
 この県知事選が安倍政権に与えた打撃は計り知れません。改憲プランは完全に破産し、県知事選で協力した公明党は動揺し、自民党との改憲案の事前協議を拒否しました。安倍
政権は「自民党主導による改憲案提出」という強引な手法に訴えるしかないほど追いつめ
られています。
    
若者の反乱も始まっている!
 地元紙で「玉城氏が30 代を除く全ての年代で佐喜真氏を上回り」(10・1 琉新)とあるように、若者の決起が始まっています(出口調査なのでメディアによって数字に違いはあります)。沖縄の若者は非正規職の増加や貧困の中で、「基地問題」より「経済問題」に票が集まると言われてきました。そうした中でも、若者が「戦争・基地建設は許せない」と立ち上がり、非正規職の増加や貧困をつくってきた張本人である安倍政権に反乱を開始ことは決定的です!
10・21 国際反戦デーへ!
 安倍政権は、県知事選後も辺野古移設を進める政府方針は変わらないとしています。また沖縄県の承認撤回を取り消す法的処置の発動も狙っています。
 私たちは基地建設阻止・安倍政権打倒にむけ、県知事選に続き、10.21 国際反戦デーの闘いに立ち上がろうと訴えます。
 10・21 国際反戦デーとは、1966 年からの伝統を持つ日です。当時進行中だったベトナム戦争に反対して、世界の労働者や学生がデモやストライキで闘い、世界の労働者民衆の行動でベトナム戦争を終わらせた闘いです。
 今年の10・21 国際反戦デーは日本各地で反戦集会・デモ・学習会が開催され、アメリカでも「女たちのペンタゴン行進」が行われます。選挙だけではなく、日常の現場から声をあげていきしょう! ベトナム戦争を止めたように、社会の主人公である労働者と大学の主人公である学生がストライキとデモに立ち上がれば戦争を止め、辺野古基地建設を阻止することもできます! 全国の仲間と一緒に立ち上がり、国会での改憲案発議を阻止し、安倍政権を打倒しよう!   
(沖縄大学学生自治会委員長 赤嶺知晃)

沖縄大学の学生による県知事選に関する所感
沖縄大学の学生から県知事選について貴重な生の声をもらいました。全文を掲載します。

私が今回の県知事選において実感したのは、佐喜真陣営の歪な選挙対策である。佐喜真陣営は票数を稼ぐために、あらゆる県内企業・団体等主導で半強制的な署名集めを実施し、県民全体を取り込むためのマニフェストも無しに陣取り合戦に躍起になっていたのである。彼らは選挙を何だと思っているのだろうか?
 
 だが、今回の県知事選ではっきりと示された。沖縄県民から自民党政権及び辺野古基地建設に対しての宣戦布告だ。これまで、沖縄県民の民意が日本政府に無下にされることが幾度も繰り返されてきた。それでも、玉城氏へ投票した人はそれぞれ、辺野古基地建設に立ち向かう覚悟を持ち票を投じたのだ。政府に迎合しない県民の矜持を証明する選挙結果と言えるだろう。 (沖縄大学学生A )