2014年10月19日日曜日

10・16集会での赤嶺委員長のアピールを紹介します。


赤嶺委員長の演説動画

●目の前で始まる戦争、基地建設、経済的徴兵制

 安倍政権は、イラク・シリア空爆に「集団的自衛権」をもって参戦しようとしている。そして沖縄の怒り、すべての怒りを無視して、辺野古基地建設を暴力的に進めている。こういった現実が僕らの目の前で進行している。
 そして今、「奨学金が払えない人間には1,2年間自衛隊にインターンシップにいけばいいんじゃないか?」--そうやって「経済徴兵制」、学生の貧困につけ込んで学生が兵隊にさせられようとしている。
 みなさん、アメリカでは実際に、「学資ローン返済プログラム」という形で、学費に苦しむ多くの学生がイラク戦争に行かされました。アメリカでは学生の貧困につけ込んだ徴兵制がはじまっています。
 
●「ルールだから」と反戦ビラを回収する当局弾劾

 みなさん、こういった時代のなかで、僕たちが戦争反対のビラもまけない、キャンパスで戦争反対の声も上げられない、こういったキャンパスのあり方を許していいんでしょうか?
 みなさん、僕たちは今週の火曜日14日、キャンパスの机に戦争反対のビラを置かせてもらいました。みなさん、見た人いますか? 少ないと思います。ほとんど沖大職員が回収してしまいました。彼らは、「なんで僕らのビラを回収するんだ! 戦争反対のビラを回収するんだ!」と追及すると、「ルールだから」としか答えません。「ルールだから」の一点張り。本当にふざけている。この「ルール」自体も本当にふざけたものです。
 みなさん、沖大職員があそこにくだらない看板を取り付けています。集会をつぶすために学費を使ってくだらない看板をつくって掲げる。反戦集会をつぶすためならあらゆる金や富を全部使う。こういった大学のありかた、本当におかしいと思います。
 僕たちが机に置いた反戦ビラ。これも、去年の特定秘密保護法制定と同じ時期に作られたビラまき一切禁止の「規則」によって全て回収されました。ビラを置くこと、戦争反対のビラを置くこと、これを許さない沖縄大学。こんな大学絶対ふざけきっています。

●戦争に対して無責任な沖大職員

 僕たちが、「ビラまきが一切できないなんておかしいじゃないか! ビラまきなんて『表現の自由』のイロハのイ。初歩の初歩ができないなんておかしいじゃないか! どういうことなんだ!」と追及すると、沖大職員は「ビラをまけなくても他に方法がある」と言いました。僕たちが、「他にどういう方法があるんだ?」と問い直すと、「自分で考えろ」と言ってきました。みなさん、沖大職員、本当に無責任です。戦争が始まろうとする時代、僕たち若者が戦争に行かされようとする時代、平然とへらへら笑って戦争反対の声をつぶして、僕たちが「この時代に責任を取る気があるのか?」と追及すると、「自分で考えろ」と言ってくるんです。こんなふざけた大学のあり方、絶対に変えようじゃないですか!

●「申請書の不備」は弾圧ごまかすペテン

 みなさん、僕たちの今回の集会(に対して当局が出した)「貼り紙」があるんですけど、「集会の申請書に不備があった。だから集会を許可できない」と書いてあります。なにか沖大は集会を許可したいけど、僕の不備によって集会ができない。そういうふうに言われています。しかし、これ自体とことんペテンです。
 みなさん、今回僕たちが使った「施設使用申請書」、これまでは学生の名前だけで使えていました。しかし、この「施設使用申請書」は今年の夏にすべて書き換えられました。改悪されました。どう改悪されたか? 学生の「代表者名」で集会・キャンパスの施設が使えていたはずが、「専任教職員」の名前がないとキャンパスを使っちゃいけない。こういったことが決められました。夏休み中、僕たちのいない間、学生がキャンパスを使うといった重要な権利が著しく破壊されました。しかも、僕たちに一切聞かれずにです。
 みなさん、今この時代に、僕たち学生がキャンパスで自由に集会をやったり、自由に討論する場を奪う。これはまさしく大学の戦争協力、学生に自由に戦争反対、安倍政権への批判なんてさせない、こういった弾圧でしかありません。

●理由も答えず警察を呼ぶ沖大当局

 僕たちはこの申請書の改悪を「なんでやったんだ? どうしてやったんだ?」ということを、あそこにいる職員たちに問いつめました。彼らは一切答えずに、最終的には警察を呼びました。
 みなさん、彼らは、今日来てくれた武田君や内田さんに対して、「学外者だから出て行け」と言っています。しかし、彼らは自分たちが都合が悪くなったらすぐに警察を呼ぶ。警察や「オスプレイは安全だ」と授業で言う米総領事マグルビーという学外者を平気でキャンパスに入れる一方で、大学を批判して、「戦争反対」を言いに来た学生には「学外者」と言って排除していく。みなさん、この沖大のあり方、絶対におかしいじゃないですか! 自分たちのあり方をおかしいという学生は排除してくる。こういうあり方自身、まさしく戦争協力でしかないと思います。

●戦争は学生の自治・権利破壊から始まる

 みなさん、大学の戦争協力、戦争というのは、ある日突然はじまっていくのではありません。安倍首相が「今日から戦争をやる」と言って戦争がはじまっていくものではありません。軍事研究、国内の軍事態勢が確立されていく一方で、「秘密保護法」などで国内の戦争批判、政権批判を一切たたきつぶすなかで初めて「戦争」というのは成り立っていきます。職場やキャンパスで「戦争反対」を言わせない、そうやって戦争ははじまっていくんです。
 戦前の大学もまさしくそうでした。「京都学連事件」をはじめ、戦前の大学生はキャンパスで一貫して戦争に反対し、軍事国家を批判してきました。しかしみなさん、法政大では戦争や国を批判してきた学生の出す「法政大学新聞」が発行禁止になって、最終的に学生が学徒動員されていきました。
 学生がキャンパスで自由に発言する、自由に集会をやって、自由に集まって、自由に行動する、こういった権利が破壊されるなかで、大学への批判、安倍政権への批判、戦争への批判が一切キャンパスでできなくなるなかで、初めて戦争は始まっていきます。

●沖大自治会のもとに団結し、処分撤回、戦争協力阻止で闘おう

 今沖大がやっていること、まさしくそうじゃないですか? 今年からビラまきが一切できなくなって、学生だけでは一切教室や施設が使えなくなって、戦争反対で集会をやって学生自治会を再建した僕が処分される。
 この処分は沖縄大学の最大の戦争協力です。しかし、沖大生が自治会のもとに団結して声をあげれば、処分を撤回させ、沖大の戦争協力を止めることができる! みなさん、沖大自治会のもとに団結して、一緒に声を上げよう! そして1021国際反戦デー闘争で全国の学生とともに「大学の戦争協力阻止」の闘いに立とう!


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