2015年10月17日土曜日

沖縄防衛局が、空軍CV22オスプレイの県内基地での訓練を通告

 沖縄防衛局は14日、2017年後半から横田基地に配備される予定のCV22オスプレイが、沖縄県内の基地や訓練場を使用することを県庁や基地所在市町村に説明して回りました。

CV22オスプレイについては、もともと嘉手納基地に配備される予定でしたが、地元の嘉手納町をはじめ沖縄では怒りが爆発。今年5月11日、米国防省が米軍横田基地(東京)への配備すると表明し、中谷防衛相は、初の本土配備を沖縄の「負担軽減」だと宣伝していました。しかし、特殊部隊の作戦に使用されるCV22の所属部隊=陸軍第1特殊部隊群第1大隊(読谷のトリイステーション所属の通称グリーンベレー)、空軍第353特殊作戦群120特殊戦術中隊(嘉手納基地に所属)が沖縄にしか配備されていないことから、結局は沖縄で訓練が常態化すると言われてきました。結局は、その通りになろうとしているのです。

「負担軽減」などウソであり、それどころか、沖縄の「負担軽減」と称して、特殊作戦部隊の司令部として横田基地を増強し、陸上自衛隊東富士演習場(静岡)や米空軍三沢対地射爆場(青森)などオスプレイの訓練を日本全土に広げようとしています。
 これは、沖縄への辺野古新基地建設やMV22オスプレイの配備、今年10月1日の米原子力空母「ロナルド・レーガン」の横須賀配備、2017年に予定されている岩国へのステルス戦闘機F35配備と一体の、「朝鮮半島有事」を想定した実戦配備そのものです。
 8月12日にうるま沖で起きた米軍ヘリMH60(ブラックホーク)の墜落事故は、特殊作戦部隊による訓練中の事故であり、自衛隊の特殊作戦部隊=「中央即応集団(日本版グリーンベレー)」も参加していた日米共同訓練であることが明らかになりました。CV22が配備されれば、同様の訓練や、訓練による事故は確実に増えることになります。

 特殊作戦部隊の任務は、敵に気づかれずに特殊部隊を送ることです。そのため、レーダーで探知されないよう、夜間に山間部を縫うように、時には上空150㍍という超低空飛行で進撃するような危険な訓練を行います。そのため、最も被害が深刻な「クラスA」事故の発生率は、10万飛行時間あたりでMV22が2・12なのに対し、CV22は7・21(2015年1月時点)と、約3・4倍も高いのです。最近では、2010年4月にアフガニスタンで墜落し4人が死亡したほか、2012年6月に米フロリダ州で墜落しています。

 こんな配備を絶対に許してはいけません!

同じ一面に、翁長知事が辺野古の埋め立て承認を取り消したことを「違法」として、防衛省が国土交通省に対し、処分の無効を求める不服審査請求と、執行停止申立書を提出したことが報道されています。執行停止申立書では、取り消し処分により①普天間飛行場の危険性除去の遅滞、②日米間の信頼関係への悪影響など重大な損害を避けることを理由に、早期に知事の効力をを停止するよう求めたそうです。沖縄の絶対反対の怒りを踏みつけて、目の前で基地建設を進めている人間が「危険性除去」「信頼関係」などと、本当にふざけています!
 沖縄-全国の団結した闘い、ゼネストと国際連帯で、辺野古新基地建設、オスプレイ配備を阻止しよう! 朝鮮侵略戦争を阻止しよう!

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