安倍を倒して戦争とめよう!
安倍は絶対に許せない
安倍政権は、「集団的自衛権」と称して、自衛隊の海外侵略派兵を全面解禁しようとしています。人びとが連日集会やデモで怒りの声をあげる中、7月1日にも憲法の「新解釈」を閣議決定し(事実上の憲法破棄!)、際限のない戦争に道を開こうとしています。とんでもない事態です。基地建設阻止のための辺野古のテントが何者かに荒らされました。犯人は不明ですが、真犯人は安倍政権です。7月にも基地建設に事実上着工しようとしている安倍政権が、辺野古沖の使用制限水域を拡大し、阻止行動を鎮圧するための訓練を連日やっている中で起きた事件です。
安倍首相は23日、沖縄全戦没者追悼式に出席しました。反省や不戦の誓いのためではありません。私たちを再び戦争にかりたてるためです。靖国神社参拝や教科書検定で試みたように、沖縄戦戦没者を「軍隊(国)に殺された」のではなく、「国のために死んだ崇高な死」と描こうとしているのです。本当に許せません! 安倍首相の式辞を聞いた遺族は、「戦争は二度とやってはいけない。戦争につながる動きをする国は信用できない」「新基地を造らせてはいけない」と怒りをあらわにしています。
福島では「核のゴミ捨て場」を押しつける石原伸晃環境相の「最後は金目でしょ」という発言に対して、「金じゃない。ふるさと返せ!」という怒りが爆発しています。
本当に許せません。安倍なんかに殺されてたまるか! 今、怒りの声をあげるときです。赤嶺君は今週、「たおそう!安倍政権」を掲げて杉並区議補選を闘う北島邦彦さんを応援するために東京にかけつけています。全国-世界に渦巻く怒りと結びつき、今こそ安倍政権を倒そう!
「国民の命を守る」は大ウソ
安倍首相は、集団的自衛権の行使容認について、「国民の命と暮らしを守るため」と説明しています。しかし、国民を守るための戦争など真っ赤なウソです。戦前、日本は中国に「満州国」をデッチあげ、そこに貧しい農民を送り、中国の農民を追い出しました。しかし、敗戦間際にソ連軍が侵攻したとき、日本軍は数十万人の移民を置き去りにして橋を爆破し、我先に逃げました。沖縄戦でも、「軍官民共生共死の一体化」といわれて県民は根こそぎ動員されました。そして、捕虜になることも許されず「集団自決」が強制されました。スパイの疑いをかけられ、殺されもしました。軍隊は民衆を守らないのです。
そもそも、沖縄戦や本土空襲、ヒロシマ・ナガサキなどの惨劇を招いたのはなぜか。敗戦が不可避になったのに、当時の政治家たちが自分たちの地位を守るために戦争を引き延ばしたからです。
また彼らは、自分たちが批判され、倒されることをおそれて、兵士や民衆に、捕虜になることも生きて返ることも許しませんでした。日本兵は230万人が死んだとされますが、その6割が無残な餓死です。民間人も、沖縄でも中国でもサイパンでも、「集団自決」を強制されました。
今の政治家たちは、あの第二次世界大戦の反省をしたことがありません。あの戦争を美しい戦争だと描いています。しかし、あの戦争は、日本の支配者が自分たちの延命のために起こした戦争なのです。
命を奪っているのは安倍だ
「国民の命を守る」と言いますが、今も福島で人びとの命を奪っているのは誰ですか? 震災から3年あまり。今も原発事故は収束せず、14万人が避難したままです。帰りたくても帰れず、避難民が仮設住宅で次々に体を壊し、亡くなっています。誰のせいですか? しかも、「除染」で放射線量は下がらず、多くの子どもからガンが見つかっているというのに、補償金だけはさっさとうち切って、汚染地に帰れというのです。これを棄民、殺人といわずになんというのでしょうか!さらに、安倍政権が発表した「成長戦略」の中身です。「残業代ゼロ」や「法人税減税」「医療・農業の規制緩和=ビジネス化」「外国人技能実習制度の拡充」「特区の活用」など、ぜんぶが資本のやりたい放題、労働者・学生にとっては地獄です。とくに、「残業代ゼロ」は、8時間労働制の廃止であり、大幅賃下げです。長時間労働の歯止めがなくなり、過労死が今以上に続出するといわれています。
何が「国民の命を守る」ですか! 命を奪っているのは安倍じゃないか! この「命よりカネ」の政治の行き着いた先が戦争なのです。
団結こそ戦争とめる力
集団的自衛権を提言した安保法制懇は、中国の海洋進出など日本周辺の「安全保障環境が変化した」と言います。しかし、最も戦争を挑発しているのは安倍首相です。資本主義はもう限界です。世界大恐慌が進行し、ウクライナや東アジア情勢など、29年大恐慌から第二次世界大戦に行き着いたような市場・勢力圏をめぐる争いは激しくなる一方です。そうした中で、安倍政権こそ、事態を促進し、東アジアに戦争の危機をつくり出しているのです。
では、どうしたら戦争を止められるか。労働者・学生の団結した闘いと国際連帯で安倍政権を倒すことです。
それは空論ではなく現実に始まっています。福島のJR労働者の被曝労働拒否のストライキや「すき家」のストライキ、沖縄のコールセンターの雇い止め阻止ストライキが社会的注目を集めています。中国や韓国、ブラジルやトルコでも、労働者は生きるためにゼネストやデモに立ち上がっています。この生きるための団結、国境をこえた団結があれば、戦争だって止められます。
そして、未来を握る学生の行動こそ決定的です。5月19日に沖大で事実上の反戦集会を行い、沖大に自治会を再建したことは、教職員が組織した「帰れ」コールを含め、ネットを通じた大ニュースになりました。シールの一票一票を通じて、沖縄に生きる学生として戦争・基地反対の声をあげたことが、沖縄-全国の仲間を励まし、安倍政権を揺るがしています。
処分撤回!大学を反戦の砦に
同時に決定的なのが、赤嶺君への不当な処分を撤回させ、ビラまき禁止の大学、戦争反対も自由に言えない大学を変えることです。沖大のリベラル教授たちは、安倍政権の横暴に対して人びとが「無関心」「批判力を失っている」のが問題だと新聞紙上で語っています。ビラまきを禁止し、実際に声をあげた学生を処分した連中が何を偉そうに言うのか!問題は大学です。ビラまき禁止の学則は昨年12月、秘密保護法と一体でつくられました。「集会的行為」を理由に赤嶺君を処分した春田吉備彦教授は、授業で「三菱樹脂の採用差別事件」を出して「学生運動をしていると就職できない」と言ったり、「何故私が『サヨク』なるものに消えてほしいと思っているのか」といった文書を配布したりしています。ふざけるな! 「無関心」ではなく、こうした御用学者の存在が、これまで学生の怒りと行動をつぶしてきたのです。これこそ、戦争の現実ではないですか。
しかし沖大生は今年、大学の腐敗を暴き出し、屈することなく突き破りました。この夏、キャンパスから安倍打倒の行動にたちあがろう! 辺野古新基地建設を阻止しよう! 赤嶺君への処分を撤回させ、大学を反戦の砦にしよう!