4月14日、新歓講演会を行います。新入生はもちろん、すべての学生の皆さんへの参加を呼びかけます。
新たな戦争を絶対に止めよう
辺野古新基地をめぐる「一時休戦」の裏で今、「史上最大規模」の米韓合同軍事演習が行われています(韓国で3月7日~4月30日)。規模は32万人。北朝鮮への核先制攻撃をも想定した実戦訓練であり、これ自体が戦争行為です。北朝鮮も「核先制攻撃」を主張して強硬姿勢に出ており、いつ戦争が始まってもおかしくないほど緊張が高まっています。重大なのは、沖縄-日本全土の米軍基地が「出撃基地」にされていることです。とくに沖縄からはF22戦闘機や海兵隊やオスプレイ、特殊部隊が大量に動員されています。
他方、3月29日には「集団的自衛権の行使」を認めた安保・戦争法がついに施行されました。沖縄を切り離し、欺瞞的とはいえ、憲法で「戦争放棄・戦力不保持」を定めてきた戦後70年を覆し、日本は再び「戦争のできる国」として世界に登場したのです。
安倍首相は朝鮮半島に自衛隊を出すこと狙っています。さらに、任期中に改憲することを宣言し、「憲法9条は核兵器使用を禁止していない」という許せない政府見解も閣議決定しています。
新たな戦争を絶対に許してはなりません!
闘うべき大学が国に率先協力
さらに、「軍事研究」や「経済的徴兵」に代表される大学・学生の戦争動員も始まっています。学生・教員の自治や抵抗力を奪い、学長権限を強める「大学改革」。大学への運営費交付金を減らし、学費をつり上げ。予算をエサに軍事研究を請け負わせ(すでに昨年、防衛省から3億円の金をもらって東京工業大などが軍事研究を行っている)、カネにならない文系学部は改廃。学生の貧困を作り出し、経済的徴兵制すら狙っています。
学生はこうした現実や政治に無関心ではなくみんな考え怒っています。問題は、何よりもまず声を上げるべき大学が、逆に率先して安倍の「戦争政治=大学改革」の手先になり、学生の怒りを押さえつけていることです。沖大・仲地博学長はその典型です。
仲地学長は、学生のビラまきや集会、教室等の使用を勝手に次々と禁止し、教授会からも大学運営や教育研究の方針を決める権限を取り上げました。
そして、学生が自治会を再建し、「戦争反対」「禁止はおかしい」と声をあげるや、オリエンテーション等で「自治会と関わるな」「ビラを受け取るな」「署名するな」と触れ回り、学生を分断し、黙らせる。沖大の現実はまさに「ブラック企業」です。職場でもキャンパスでも、「おかしい」ことに「おかしい」と声をあげられなくされています。生きていくためには、卒業するためには、当局の言いなりになって従うしかない--これが「ブラック企業」や沖大の現実を成り立たせてきたのです。戦争の問題も同じです。
世界で学生が立ち上がる時代
闘うべき時は今です。韓国では「戦争前夜」の中、民主労総(労働組合の全国組織、80万人)が「戦争を呼ぶ軍事演習を中断しろ! 非正規職撤廃! パククネ政権を倒そう!」とゼネラル・ストライキ(社会一斉のストライキ)に立ち上がっています。フランスでは労働者・学生が「首切り自由化」に反対して120万人の大ゼネストをうち抜きました。しかも、集会・デモ禁止の「対テロ非常事態宣言」を突き破ってです。多くの大学・高校がバリケード封鎖され、街頭はデモで埋め尽くされました。日本でも昨年、安保法案に反対する闘いが数十万人、数百万人の規模で爆発し、京都大学の仲間は30年ぶりの反戦バリケードストライキに立ち上がりました。
沖縄でも1971年の二度の全島ゼネスト、とりわけ基地労働者のストライキがベトナム戦争を止めました。米軍や自衛隊だけで戦争はできない。労働者や学生がストで拒否したら絶対に戦争はできません。
14日に講演する坂野陽平さん(上智大)は、昨年の安保国会闘争を全国学生の先頭で闘い、京都大学での反戦ストライキを京大生とともに闘った学生運動のリーダーです。その経験を語ってもらい、この時代に私たちがどう生き、大学や社会の現実を変えていくか、一緒に考えたいと思います。ぜひ講演会にお越しください!
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