今回の交流会は、香港大学の学生が沖縄戦を学ぶために6月5日から9日まで企画していたツアーの一環として準備され、実現したものです。
交流会ではまず、沖大学生自治会の赤嶺委員長が、自治会の自己紹介や辺野古新基地建設・戦争攻撃との闘いの高揚を報告。続けて、「軍隊は住民を守らない」という沖縄戦についての簡単な学習提起を行いました。
香港大学の学生は、みんな熱心にメモを取りながら聞き入り、次々と質問。「基地を本土に持っていったらどういう影響がありますか?」「どのような基地被害がありますか?」「今の日本政府はアメリカとの関係で進めているが、その現実をどうやったら変えられると思いますか?」。
赤嶺委員長は「基地は本土に持っていくのではなく、なくしたい。こういう思いは誰にもさせたくない」「学生自治会としてキャンパスから学生が団結して闘うことに変える力がある」などと答え、活発な議論が交わされました。
「雨傘革命」は、中国政府が香港に履行を約束していた行政長官の普通選挙について、中国に批判的な人物の立候補ができない制度にしようとしたことに対して、1万3千人の大学生が授業ストライキに立ち、労働組合を動かし、2カ月以上にわたる中心街の占拠に発展した闘いです。
香港の学生からは、雨傘革命について、①多くの大学生・高校生や民衆をストライキや政治闘争に引き入れ、政府と直接交渉するまで学生の力が高まったこと、②にもかかわらず最後は強制排除され、直接には中国政府や香港政府を動かせなかったことの総括をめぐって、絶対反対か改善かの分岐が起きていること、③学生組織をめぐっても大学・学生を二分する激論が起きていることなどが報告されました。
最後に、全学連の森書記次長が「安倍が戦争しようとする中、僕たちに対する弾圧も激しくなっています。しかし、戦争を止める力は学生・労働者にある。戦争は『1%』の金持ちのためであり、私たちが国境をこえて団結すれば止められる」と国際連帯を呼びかけ、「戦争、貧困への怒りを集めて6・15国会包囲を闘います」(森全学連書記次長)と決意を表明。交流会に参加した沖大生が感想を述べ、赤嶺委員長も「学生と呼吸しながら闘っている香港の学生の闘いに学びたい」とまとめのあいさつを行いました。
その後、沖縄料理のお店で夕食を取りながら、討論や交流が盛り上がりました。
お店の方が三線の「安里屋ユンタ」を披露してくれました。
みんな盛り上がる
昨年11月、京大生の公安摘発の闘いが、香港の学生の闘いに続く日本の学生の闘いとして報じられましたが、まさに今回の交流会は、「戦争か革命か」の時代の中で両者を結びつけ、相互に発展させていく時代を切り開きました。また、こうした国際連帯において、闘う労組拠点の建設と一体で、沖縄の地に学生自治会を再建したことの大きさが改めて示されたと思います。国境を越えた同志たちとの連帯をかけて、これに敵対する沖大当局を踏みしだき、6・15国会決戦-大学ストライキへと闘っていく決意です。
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