4月24日、韓国で、80万人の組合員を擁する労働組合のナショナルセンター民主労総が、「パククネ退陣」を掲げゼネラルストライキ(社会・地域全体の一斉ストライキ)に立ち上がりました。
金属労組、建設産業連盟、公共運輸労組所属の学校非正規職と大学病院労組、民主一般連盟の清掃労働者、非正規職労働者など、合計26万9千人がストライキに入りました。
韓国の労働者は、民営化・非正規職化と戦争を進めるパククネ政権に怒りを燃やし、立ち上がっています。この労働者のゼネストに、セウォル号事件の遺族、学生・青年、農民、露天商など市民団体1000余が連帯を表明しています。韓国と日本の労働者人民の怒りに違いはありません! 私たちも連帯して闘おう!
日本でも24日、「安倍打倒」を掲げて東京・杉並区議選に立候補した北島邦彦候補を先頭に、阿佐ヶ谷駅前で韓国の民主労総ゼネストと連帯する集会が行われた。
ハンサンギュン民主労総委員長の発言全文(ゼネスト宣布式)
「ゼネストへの準備は終わった」「敗北と屈従の歴史を終わらせる闘いだ」「われわれの力をパククネに見せつけてやろう!」2015年4月24日の労働者市民を生かすための民主労総ゼネストが、一週間後になった。この100日間、しゃかりきになって現場をめぐった。われわれがなぜゼネストに立たなければならないのか、共感し、決意する時だった。現場は、闘おうと言った。今われわれが闘わなかったら、われわれの未来は野蛮の今日から一歩も抜け出ることができないだけでなく、もっと残酷なことになるだろうからだ。
振り返って見ると、誰もが3ヶ月でゼネストが可能だとは確信できなかった。しかし民主労総は、組合員たちは、切迫した気持ちでゼネストを作り上げてきた。
闘わなければならないという歴史の呼びかけにきっぱりと立ち上がった、誇るべき80万民主労総組合員の同志たち! 本当に心強く、ありがたく、誇らしい。
民主労総ゼネストはもうただのスローガンではない。敗北と屈従の歴史を終わりにするゼネストだ。財閥の腹を肥やすために公務員の年金を攻撃し、労働者の仕事場と賃金を削って、そして民主労組まで奪おうとする政権に対して、必死即生の覚悟で労働者市民を救うための闘争だ。だから必ず勝利しなければならない。
パククネ大統領は4月16日、セウォル号1周忌を迎える日に海外に出た。国家が国民を、われわれの息子、娘たちをただの一人も救わなかった政権。何の責任も負わないで、惨事の1周忌の日に懺悔(ざんげ)と謝罪は固辞し、盗人たけだけしいにもほどがあるが、公務員年金に必ず手を突っ込まなくてはならない、不正腐敗を根から絶つと、とんでもない脅しをかけている。国民ははらわたが煮えくり返っている。本当に手入れをしなればならない対象は、国民の幸福を投げ捨てて財閥幸福時代を開くために、総理、秘書室長、釜山・仁川市長、慶尚南道知事、実力者国会議員イワングのように、秘密裏の選挙資金として最小限3000万ウォンを臆面(おくめん)もなく要求する、不義の腐敗した政権の素顔を見せたパククネ政権だ。
国民はもう、労働者・庶民の名を手帳から消したパククネ政権に期待はしない。企業の裏金という汚い金で大統領選挙をやったパククネ政権は、完全に正当性を失っている。したがって民主労総は、断固として宣言する。パククネ政権はすでに終わった!!!! 同志たちよ、そうだろう?
愛する民主労総の組合員、そして国民の皆さん! 民主労総は崖っぷちに追いやられた労働者と国民の生活を守るための闘争に突入する。腐敗した政権は国民を生かすことができない。国民の生存と安寧を守れない権力は、権力の座につく資格がない。国民を恐れることを知らない権力の末路は、凄惨(せいさん)なものになるだろう。この不義の権力は長くはないということを、ここに集まったわれわれが見せつけてやろう。目覚めた市民たちの力を見せつけてやろう。
真実が嘘に勝つゼネスト、反労働、反民主、反民生政権を終わりにするゼネスト、多くの夢をもっていた子どもたちを一人も救わなかった虐殺政権を終わらせるために、大反撃の砲門を開く4・24ゼネスト、今や準備は終わったと考えるが、同志たちは同意するか? 勝利することはできるか? 本当に準備はできたか?
民主労総は4月24日の先制的ストライキを始まりとして、公務員年金改悪を防ぎ国民年金を強化するだろう。労働悪法を妨ぎ労働三権を強化するだろう。公共の敵と悪罵を投げるニセの公共部門正常化を阻止しぬくだろう。最低賃金1万ウォンへの引き上げで労働者・庶民、1千万のチャングレ(非正規職労働者)の生存を守るだろう。水葬されたセウォル号の真実を明らかにする先頭に立つだろう。そして何よりも、国民のすべてを本当に生きられないところに陥れているパククネ政権を終わりにするために闘うだろう。パククネ政権に怒る労働者民衆の力を集めよう。
常軌を逸した政権に勝つためには、もっと過激に闘わなければならない。民主労総がもっと過激になろう。拘束への恐れをより大きな怒りに変えることだ。ゼネストの錨(いかり)はすでに上げられた。1週間後の24日、ゼネスト出征の朝は、今日よりも明るく進撃の気勢がみなぎることだろう。その気勢で野蛮の時代、パククネ政権にとどめを刺して必ず勝利しよう。トゥジェン!
昨年11月、韓国で行われた労働者総決起集会に参加し、民主労総の同志と連帯した赤嶺委員長
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