沖縄大自治会執行部選挙
赤嶺統一候補に9割超の信任!
5月18日から23日まで行われた沖縄大学生自治会執行部選挙は、総投票数133票のうち赤嶺知晃委員長候補と上門大樹副委員長候補への信任票が121票投じられました。赤嶺統一候補への圧倒的支持をつくりだした核心には、今回の執行部選挙に上門君(法経3年)が副委員長候補として赤嶺委員長候補とともに立候補したことがあります。
上門君自身が年100万円近くする高額な学費のために奨学金という借金を背負い、バイト漬けの日々を送り、社会について考え、行動する気力も体力も奪われる学生でした。それでも、「4人に1人がやめる大学 学生の貧困を変えよう!」「辺野古新基地建設阻止! 全基地撤去!」「反戦ストライキを闘う学生自治会をつくろう!」という三つのスローガンで選挙に打って出ました。
そして1人の学生があらゆる抑圧を打ち破って立ち上がり、怒りに燃えて訴えた時に、多くの学生がその声に共感したのです。
選挙期間中、いくつものクラスで拍手が起こり、自分が投票した後に友達に勧める学生もいました。
今回の選挙で決定的だったのは、自治会再建から3年間の闘いでつくりだした沖大生との信頼関係がついに沖大当局―仲地博学長体制の恐怖支配を打ち破ったことです。選挙期間中、キャンパスに圧倒的支持の声がある中で、弾圧職員は姿を見せることもできませんでした。
沖大当局が極限的に追いつめられる中で、人文学部教授・宮城公子は「休み時間は『授業準備時間』、今すぐ出て行きなさい!」と叫んでクラス討論を妨害しましたが、そのクラスでも投票する学生が現れました。当局派学生が明確に選挙への不参加を呼びかけるクラスでも学生が次々と投票に決起し、候補の訴えに拍手も起こりました。
新執行部の団結をさらに強固に打ち固め、すべての沖大生の闘いの軸となり、反戦ストライキで「貧困と戦争」の現実を変えていきます!(赤嶺知晃)
沖縄の現実と向き合い
未来考える大切さ実感
―選挙応援に駆けつけた京大生の感想―
沖大の自治会選挙応援に行ってきました。赤嶺統一候補の選挙スローガンのうち、沖大生の反応がもっともよかったのは、大学生の貧困を変えようというスローガンでした。学費や生活費のために深夜も休日も授業の空き時間もすべてバイト漬けで、将来に不安を抱えながら、莫大な奨学金を借りざるを得ない…時間と金で縛り付けられ、基地や政治について沖大生が考えたり声を挙げようにもそれが難しい。「大学生の貧困を変える」というスローガンが支持される背景には、こういった壮絶な沖縄の現実がありました。
その現実に肉薄して選挙のスローガンに昇華した赤嶺さんはすごいと思います。それは、2014年に当局による激しい分断攻撃のもとたった一人でも立ち上がった赤嶺さんが、その後数年間で分断をぶち破りながら周りの沖大生と信頼関係を築いてきたからこそできたのだと思います。同時に、こうした沖縄の厳しい状況に「ヤマト」の人間がどう応えるのかということが問われているのだとも思い、身が引き締まる思いがしました。
また沖縄で労働問題に取り組んでいるIJBS労組の富田晋さんにお会いしました。沖縄に米軍基地が押し付けられているということ、それは基地と「経済政策」によって、労働環境・基幹産業の発展・人間関係など、沖縄での生活のすべてを日米両政府が脅かしているということです。だからこそ、米軍基地について声を挙げたくてもそれができない、そんな社会の矛盾にもっともさらされた人と本気で向き合うためには、沖縄の労働問題と向き合い、沖縄の生活そのものと向き合わなければならないのだということを学びました。基地問題や労働問題を、もっともラディカルにとらえ直し、社会全体の利益を体現する立場から新しい社会の理想を掲げて解決に取り組むことの大切さを実感しました。
私は、日本の現状に対してノーを突きつける人であると同時に、日本の、世界の人にとって、最も魅力的な未来を提示できる人でありたいと思います。