「辺野古基地建設阻止」の決意を固める沖台自治会と全国の学生
【報告 沖縄大学学生自治会委員長・赤嶺知晃】
この間、アメリカがイラク空爆拡大を表明するなど、戦争が激しさを増しています。安倍政権は、一方で海上保安庁を使ってカヌー隊への暴力的制圧をくり返し、他方で内閣改造で「沖縄基地負担軽減担当相」を新設し菅官房長官を就任させるなど、沖縄の怒りをますますかき立てています。こうした中、集会には、前回8月23日の3600人を大きく上回る5500人が集まりました!
集会は始まる前から高揚しており、会場の浜へ向かう人々が辺野古集落の道を埋め尽くし会場に入ってくる様子は、それ自体が巨大なデモのようでした。
私たちはここで、「10・21国際反戦デー闘争」と「10・16沖大集会」を呼びかけるビラをまき、1000枚のビラがあっとういう間になくなるほど大注目を浴びました。「学生が頑張らなきゃダメだよ!」と激励されたり、受け取った学生が興味深くビラを読んだりしていました。また「赤嶺君、頑張ってるね」と幼馴染のお母さんが声をかけてくれ、これまでの常識を超えて人々が立ち上がっているのを感じました。
会場となった浜は見渡す限りの人、人、人でした。労働組合が赤旗を林立させ、お年寄りの方や子連れの母親、青年労働者、中高生や大学生まであらゆる世代の人が、思い思いのプラカードを掲げて辺野古の浜を埋め尽くす光景は圧巻でした。この集会の熱気を前に、いつも海に居座っている海上保安庁のボートは一隻も姿を見せることができず、カヌー隊が海上から集会に参加をしていました。
やはり許せなかったのが、集会を11月県知事選に向けた翁長雄志那覇市長の壮行会のようにしていた集会主催者です。共産党・社民党など県選出の国会議員たちは、「基地建設を止める力は県知事選で翁長知事を誕生させることだ」と次々に発言しました。しかし、翁長に基地建設を止める力などありません。翁長はブルジョアジーの代表であり、日米安保、集団的自衛権を認めると公言している人物です。
出馬表明でも集会発言でも「埋め立て承認の撤回」に言及せず、「オール沖縄」を掲げ、「イデオロギーよりもアイデンティティー」と階級融和を強調しています。口先で「基地反対」を言いながら民営化や労組破壊に手を染める翁長は、「基地反対」を言いながら学生の決起を圧殺する沖大学長・仲地博と同じであり、安倍政権の戦争政治に裏から手を貸す連中です。
基地を止め、戦争をなくす力は、学生・労働者の団結した力にあります。「7・1閣議決定」への怒りで膨大な労働者・学生の決起が始まっている中で、翁長や仲地のような連中を打倒し、基地建設阻止の主導権を闘う労働組合・学生自治会の手に取り戻していくことこそ真に基地・戦争をなくす道です。
沖大学生自治会はこの秋、「大学の戦争協力ゆるさない! 安倍たおそう!」を掲げた10・21国際反戦デー闘争の先頭に立ちます。そして、10・21に向かう全国学生の闘いの一環として、「大学の戦争協力を許すな! 処分撤回! 辺野古基地建設を止めよう 10・16沖大学生集会」を開き、キャンパスでの学生決起で私への不当処分を撤回させ、辺野古基地建設阻止・安倍打倒の総決起をつくり出す決意です。全国学友のみなさん、ともに闘いましょう!
吸い込まれていく「10・21」と「10・16」を呼びかけるビラ
本土と沖縄の分断を打ち破り、全国学生でビラをまきました。
武田雄飛丸法大文化連盟委員長
関西の学生
東北大自治会の学生
バイトで当日来れなかった自治会副委員長の盛島君もプラカードで参加!
5500人で浜を埋め尽くし、堤防の上によじ登って参加する人も
カヌー隊も海上から集会に参加
辺野古の浜から海上のカヌー隊にエールが送られた
j赤嶺自治会委員長と武田雄飛丸法大文化連盟委員長in辺野古
家族で来た人も多く、子供たちが浜で遊んでいました
集会の最後は「沖縄を返せ」という歌と、閉会挨拶で終わりました。
「辺野古基地建設阻止」のシュプレヒコールがなかったのがとても残念です。
おまけ
会場を鳩山元首相がうろついていましたが、まったく相手にされていませんでした。
辺野古の浜近くの集落に右翼の街宣カーが来ていましたが、
集会に傷一つつけることもできませんでした。