2014年9月25日木曜日

9・20辺野古現地に5500人!沖大学生自治会と全国学生も集会に参加しました!



「辺野古基地建設阻止」の決意を固める沖台自治会と全国の学生


【報告 沖縄大学学生自治会委員長・赤嶺知晃】


9月20日、名護市・辺野古の浜で基地建設反対の沖縄県民集会が開かれ、沖大自治会と全国学生で旗を押したてて参加しました。とりわけ、「5・13不当逮捕」で5月沖縄現地闘争に来られなかった法政大学文化連盟の武田雄飛丸委員長が、今年初めて沖縄闘争に来てくれました! 東北大学学生自治会と関西学生の仲間も合流しました!

 この間、アメリカがイラク空爆拡大を表明するなど、戦争が激しさを増しています。安倍政権は、一方で海上保安庁を使ってカヌー隊への暴力的制圧をくり返し、他方で内閣改造で「沖縄基地負担軽減担当相」を新設し菅官房長官を就任させるなど、沖縄の怒りをますますかき立てています。こうした中、集会には、前回8月23日の3600人を大きく上回る5500人が集まりました!

 集会は始まる前から高揚しており、会場の浜へ向かう人々が辺野古集落の道を埋め尽くし会場に入ってくる様子は、それ自体が巨大なデモのようでした。
 私たちはここで、「10・21国際反戦デー闘争」と「10・16沖大集会」を呼びかけるビラをまき、1000枚のビラがあっとういう間になくなるほど大注目を浴びました。「学生が頑張らなきゃダメだよ!」と激励されたり、受け取った学生が興味深くビラを読んだりしていました。また「赤嶺君、頑張ってるね」と幼馴染のお母さんが声をかけてくれ、これまでの常識を超えて人々が立ち上がっているのを感じました。
 会場となった浜は見渡す限りの人、人、人でした。労働組合が赤旗を林立させ、お年寄りの方や子連れの母親、青年労働者、中高生や大学生まであらゆる世代の人が、思い思いのプラカードを掲げて辺野古の浜を埋め尽くす光景は圧巻でした。この集会の熱気を前に、いつも海に居座っている海上保安庁のボートは一隻も姿を見せることができず、カヌー隊が海上から集会に参加をしていました。

 やはり許せなかったのが、集会を11月県知事選に向けた翁長雄志那覇市長の壮行会のようにしていた集会主催者です。共産党・社民党など県選出の国会議員たちは、「基地建設を止める力は県知事選で翁長知事を誕生させることだ」と次々に発言しました。しかし、翁長に基地建設を止める力などありません。翁長はブルジョアジーの代表であり、日米安保、集団的自衛権を認めると公言している人物です。
 出馬表明でも集会発言でも「埋め立て承認の撤回」に言及せず、「オール沖縄」を掲げ、「イデオロギーよりもアイデンティティー」と階級融和を強調しています。口先で「基地反対」を言いながら民営化や労組破壊に手を染める翁長は、「基地反対」を言いながら学生の決起を圧殺する沖大学長・仲地博と同じであり、安倍政権の戦争政治に裏から手を貸す連中です。
 基地を止め、戦争をなくす力は、学生・労働者の団結した力にあります。「7・1閣議決定」への怒りで膨大な労働者・学生の決起が始まっている中で、翁長や仲地のような連中を打倒し、基地建設阻止の主導権を闘う労働組合・学生自治会の手に取り戻していくことこそ真に基地・戦争をなくす道です。

 沖大学生自治会はこの秋、「大学の戦争協力ゆるさない! 安倍たおそう!」を掲げた10・21国際反戦デー闘争の先頭に立ちます。そして、10・21に向かう全国学生の闘いの一環として、「大学の戦争協力を許すな! 処分撤回! 辺野古基地建設を止めよう 10・16沖大学生集会」を開き、キャンパスでの学生決起で私への不当処分を撤回させ、辺野古基地建設阻止・安倍打倒の総決起をつくり出す決意です。全国学友のみなさん、ともに闘いましょう!

吸い込まれていく「10・21」と「10・16」を呼びかけるビラ

本土と沖縄の分断を打ち破り、全国学生でビラをまきました。
武田雄飛丸法大文化連盟委員長

関西の学生

東北大自治会の学生

バイトで当日来れなかった自治会副委員長の盛島君もプラカードで参加!

5500人で浜を埋め尽くし、堤防の上によじ登って参加する人も

カヌー隊も海上から集会に参加

辺野古の浜から海上のカヌー隊にエールが送られた

j赤嶺自治会委員長と武田雄飛丸法大文化連盟委員長in辺野古

家族で来た人も多く、子供たちが浜で遊んでいました

集会の最後は「沖縄を返せ」という歌と、閉会挨拶で終わりました。
「辺野古基地建設阻止」のシュプレヒコールがなかったのがとても残念です。


おまけ

会場を鳩山元首相がうろついていましたが、まったく相手にされていませんでした。

辺野古の浜近くの集落に右翼の街宣カーが来ていましたが、
集会に傷一つつけることもできませんでした。


辺野古基地建設阻止! 沖大の戦争協力=処分許すな! 10/16 沖大集会へ 7月24日 開講日にまいたビラです。



■大学の戦争協力を許すな! 処分撤回!
辺野古基地建設を止めよう
 10・16沖大学生集会
 10月16日(木) 12時10分~
 キャンパス・中庭に集合!


辺野古基地建設阻止! 沖大の戦争協力=処分許すな! 10/16 沖大集会へ


 8月18日、安倍政権によって辺野古基地建設のためのボーリング調査(海底掘削)が始まりました。本当に許せません! これに対して、8月23日に3600人、9月20日に5500人が辺野古現地で怒りの声を上げ、「基地建設絶対阻止」の決意を固めました! 沖大学生自治会も全国からかけつけた学友と集会に参加しました。
 闘いはこれからです。私たちはこの秋、全学連とともに「大学の戦争協力ゆるさない! 安倍たおそう!」を掲げた「10・21国際反戦デー闘争」(裏面参照)の先頭に立ちます。そして、そこに向かう全国一斉行動の一環として、沖大キャンパスで「大学の戦争協力を許すな! 処分撤回! 辺野古基地建設を止めよう 10・16沖大学生集会」を開催します。すべての仲間はともに立ち上がろう!

 目の前で戦争がはじまっている

 私たちの目の前で戦争がはじまっています。イスラエルのガザ侵攻。ウクライナをめぐるロシアとEUの対立。米・オバマ大統領は、「イスラム国の壊滅」を宣言し、イラク-シリアへの空爆拡大から泥沼の地上戦へとのめり込もうとしています。10年前のイラク戦争激化のなかで沖縄国際大学に米軍ヘリが墜落したように、世界の戦争激化は私たち沖縄の学生に直結する問題です。

大学・学生の戦争動員ねらう安倍

 このなかで安倍政権は、7月1日に「集団的自衛権の行使」を認めると閣議決定し、沖縄でも辺野古基地建設の工事に着手しました。自ら戦争の火付け役になることを宣言したのです。そして、戦争国家体制の構築に向けて、再び大学を動員しようとしています。
 防衛省は8月、最新の軍事技術を開発するために、防衛予算をちらつかせた大学との共同研究を進めていく方針を決定しました。
 また文部科学省では、奨学金の返済滞納者に対して「防衛省でインターンシップ(終業体験)をさせたらどうか」(文科省の有識者懇談会「学生への経済的支援の在り方に関する検討会」での前原金一〔経済同友会専務理事〕の発言)という議論が始まっています。これは、多くの学生が卒業してもまともな職に就けず奨学金が返せないという現実につけこんで学生を兵士へと追い立てる“経済徴兵制”です。実際にアメリカでは、学資ローンの返済に苦しむ学生が「学資ローン返済プログラム」によってイラク戦争に駆り出されました。
 この間、「金もうけが第一」の新自由主義のもとで、大学・教育もが利潤追求のビジネスに変えられ、「原発御用学者」に象徴される学問の腐敗や高額な学費に苦しむ多くの学生が生み出されてきました。高い学費のために4人に1人の学生が辞めていき、多くの学生が奨学金を背負わされバイト漬けになる日々の延長線上に戦争動員への道がつくられようとしています。

沖大・仲地の戦争協力は許せない

 しかし、戦争が大学・学生の協力なしに成り立たないということは、逆に言えば、学生が団結して戦争協力を拒否して闘えば戦争は止められるということです。「辺野古新基地建設反対の声をあげよう」「ビラまき禁止の学則を撤廃させよう」「4人に1人が辞めざるを得ない大学の現実を変えよう」を掲げて沖大自治会を再建した沖大生の闘いにこそ戦争を止める力があります。
 だからこそ絶対に許せないのが、沖大当局・仲地博学長です。口先で「平和」「基地反対」などと言いながら、なぜ学生に無断で次々に学内規制を強化しているのか? 学生が自治会を再建したことに対し、なぜ委員長である私を処分したのか? 学生がバイト漬けにされ、自由に教室も使えない、ビラもまけない、「戦争反対」も言えないようなキャンパスで一体どうやって戦争を止めることができるのか? 沖縄中で安倍の基地着工に怒りが爆発し、戦争に危機感を燃やした多くの学生・青年が立ち上がり始めた時に、沖大当局のやっていることは、安倍の基地建設、戦争体制構築に協力する行為そのものです。
 私は先日、処分への不服申し立てを審査する「委員会」を、密室ではなく16日の集会の場で行うよう沖大当局に申し入れました。沖大当局は、密室でコソコソ「処分」なんて言ってないで、中庭で、みんなの前で答えてみろ!

10月16日は戦争協力拒否のストライキだ


 すべての沖大生のみなさん! 「10・21国際反戦デー闘争」への賛同署名と一言メッセージを書いてください。そして、10月16日の昼休みは中庭に集まってほしい! 
 今年3月国会を実力占拠して闘った台湾の学生に続き、香港の学生が今、選挙からの民主派排除に抗議して「授業ボイコット」のストライキに立ち上がっています。今は「暗黒の時代」ではなく、腐り果てた社会を変える「チャンスの時代」です。学生が団結してキャンパスから立ち上がれば戦争を止め、社会を変えることはできます。16日の沖大学生集会は、戦争と基地建設の安倍政権、処分と戦争協力の沖大・仲地体制への怒りをたたきつけ打倒する「戦争協力拒否のストライキ」です。戦争か革命か-決めるのは私たち学生です。生き方をかけて立ち上がろう!