7・16反戦集会打ち抜く!
沖縄大学学生自治会は7月16日、「集団的自衛権絶対反対、辺野古新基地建設とめよう、赤嶺君への処分撤回7・16沖大反戦集会」を行いました。お昼休み、赤嶺知晃委員長が、沖大当局による教室使用不許可を徹底抗議。アピールを盗撮しに来た職員にも怒りを叩きつけ、学生に集会への参加を呼びかけました。
夕方の集会では、始めに赤嶺委員長が基調提起。赤嶺君は「7・1をもって安倍をどう止めるか、戦争をどう止めるかが激しく問われる時代に転換した。学生自治会は外向けには『戦争反対』と言いながら、学内で学生の決起を弾圧する沖大・仲地体制の正体を暴き出し前進してきた。処分はこれに対する脅しと分断。これに執行部が崩れずに闘い抜いているのが重要であり、堤防決壊までもう一歩。辺野古新基地建設阻止、処分撤回、8・6-8・17を闘い、全学連大会への大結集をかちとろう。法大文化連盟委員長・武田君、A君を取り戻そう」と熱弁を振るいました。
続いて辺野古闘争の歴史、赤嶺処分の不当性を訴える特別報告。最後に会場全体で「赤嶺君や武田君と団結しよう。辺野古新基地建設阻止、安倍政権打倒の巨大なうねりを」という集会決議案を採択しました。
9月3,4日東京で行われる全学連大会に一緒に行こう!
職員によるビデオ監視を許すな!
もはや大学職員というより戦前の特高か公安警察。これが今の沖縄大学の実態だ!
7・16沖大反戦集会決議(案)
安倍政権は7月1日、集団的自衛権の行使を認める閣議決定を強行した。これは、「国権の発動たる戦争は…永久にこれを放棄する」「国の交戦権はこれを認めない」と定めた憲法9条の破壊であり、「専守防衛」の建前すら投げ捨てて、日本が再び際限のない侵略戦争を始める宣言だ。しかも、憲法改正手続きの国民投票にも国会審議にもかけることなく、たった17人の閣僚、自民党と公明党の幹部が「憲法解釈の整理」などと言って強行した。ナチス・ヒトラーのワイマール憲法停止に等しいクーデターであり、絶対に許せない。安倍首相は閣議決定後の記者会見で、「自衛隊がかつての湾岸戦争やイラク戦争での戦闘に参加するようなことはこれからも決してない」「再び戦争をする国になるということはあり得ない」などと言っている。しかし、ぜんぶペテンだ。現にイラク戦争では航空自衛隊が大量の米軍兵士を戦闘地域に送り込んでいた。沖縄の普天間基地から大量虐殺のための米軍ヘリが出撃し、そのヘリが沖縄国際大学に墜落した。7月1日、安倍政権はその基地を移設すると言って辺野古で基地建設のための工事を始めた。すべて確信犯なのだ。
閣議決定では「国民の命と平和な暮らしを守るため」とくり返し言っている。しかし、戦争が命を守るなど、人を欺くための空論だ。そもそも、この国が人びとの命を守ったことなどあるのか。沖縄戦では、子どもから老人まで根こそぎ徴兵し、残った住民にも「集団自決」を強要した。「軍隊は住民を守らない」は沖縄戦の血の教訓だ。今も国は、3・11福島第一原発事故に誰一人責任をとっていない。それどころか、原発再稼働や海外輸出のために子どもたちのガン多発を「放射能が原因ではない」と言い張り、福島の人びとを高濃度汚染地帯に帰そうとすらしている。彼らが守っているのは労働者の命ではなく、1%に満たない資本家の利益だ。
また安倍首相は、「わが国を取り巻く安全保障環境が変わった」ことを行使容認の理由に挙げている。しかし、率先して中国や韓国、アメリカとの対立をあおり、戦争の危機をつくり出しているのはほかならぬ安倍政権だ。
背景には、大恐慌と新自由主義の崩壊がある。戦後世界の盟主であったアメリカが没落し、体制危機に陥った大国同士がむき出しの対立を激化させ、市場や勢力圏をめぐって争っている。他方、自らに向かう国内の労働者民衆の怒りを外に向けさせるためにも、国家主義・排外主義をあおり、戦争衝動を強めている。日本の危機は最も深い。だから、安倍首相はなりふり構わず「戦争のできる国」への転換をはかっているのだ。
安倍政権が閣議決定を強行した6月30日、7月1日、首相官邸前では4万人が実力抗議に立ち上がった。今も全国各地で「戦争絶対反対! 安倍たおせ!」の闘いが巻き起こっている。とくに、未来を奪われ、戦場に送られる学生、若者が急速に時代の転換を感じ取り、立ち上がっている。
「戦争か革命か」-7・1は、誰一人例外なく、我々に歴史選択を問うている。「1%」の延命のために大恐慌から戦争への道を許し、「99%」同士が殺し合いをさせられるのか、それとも「99%」が国境をこえて団結し、「1%」のための社会を終わらせるのか。その中間はない。そしてそれは、我々ひとり一人の決断と行動にかかっている。
私たちは、「辺野古新基地建設反対の声をあげよう。学生として戦争に反対しよう。戦争と基地をなくす力は学生の団結と行動にあります」を掲げて5月27日、沖縄大学に学生自治会を再建した。これは5月15日、沖縄の「復帰の日」=「屈辱の日」に、安倍政権が集団的自衛権の行使容認方針を表明したことに対して、沖大生として絶対反対の怒りと決意を表したものだった。今必要なのは、この怒りと決意を形にし、行動に移すことだ。そして、弾圧や処分など、あらゆる分断を打ち破って団結することだ。
私たちの闘いが明らかにしたことは、沖大生は怒っているし、立ち上がるということだ。しかし、労働者や学生に絶望し、資本に擦り寄ってきた沖大・仲地博体制は、口先での「戦争反対」「基地反対」とは裏腹に、本当にその中身が問われる時代に、実際に学生が立ち上がった瞬間に、学生の決起を弾圧し、安倍の戦争政治を左から支える一翼に成り下がった。法大の田中優子総長と同じだ。
赤嶺知晃委員長にかけられた処分を沖大生と全国学生の団結の力で撤回させよう。赤嶺君にかけられた処分は戦争反対、自治会再建の声をあげた全沖大生に対する処分だ。法大文化連盟の武田雄飛丸君を取り戻そう。ヘイトスピーチへのカウンターデモで不当逮捕されたA君を直ちに取り戻そう。
沖縄大学のあり方を変えることと、戦争をとめ社会を変えることは一つの闘いだ。この間の処分や弾圧は安倍政権の戦争政治であり、動き始めた全学生に対して「立ち上がるな、団結するな」というための分断攻撃だ。赤嶺君や武田君と団結して立ち上がることが最大の反撃であり、その当面最大の闘いが9月全学連大会への大結集だ。安倍政権-仲地学長の戦争政治と対決し、沖大から二桁の結集をつくり出そう。8・6ヒロシマ-8・17安倍たおせ集会を大成功させ、この夏から秋、辺野古新基地建設阻止、安倍政権打倒の巨大なうねりをつくり出そう。