動労千葉訪韓団として韓国を訪問してきました。今年の訪韓闘争は、初日から日韓学生交流会で始まり―民衆総決起大会―各闘争現場の訪問―理念交流会と本当に充実したものになりました。
日韓学生交流会は、かつて学生運動を闘った民主労総の同志の尽力で実現しました。交流会で分かったことは、韓国でも日本と同じように「就職率の悪い学科は潰す」といった大学への新自由主義攻撃が行われ、学生が「学費・就活・奨学金」で縛られ、政治的に声を上げることを奪われていることです。同じ新自由主義大学下で闘う日韓の学生が課題をいかに突破するか討論できたことは、とても有意義でした。
14日の民衆総決起大会は、本当に歴史的な闘いになりました。集会場であるソウル市庁前広場は、完全に民主労総が制圧し、市庁舎周辺の6車線道路をデモ隊列が座り込んで占拠しました。集会は、ハン・サンギュン委員長の「今日はソウルの街を労働者の街にしよう!」という言葉で締めくくられ、参加者は光化門へ勇躍デモに出発しました。
デモ隊が文字通りソウルの街を走り抜け、次々と機動隊の放水車を撃破して光化門に進撃していきました。デモで走り抜ける途中、飲食店のテレビにデモの先頭で放水車と闘う民主労総の姿が映っていることや撃破された機動隊車両を通り過ぎる中で、自分が歴史的闘争にいることを実感しました。もう少しで光化門という所で大激突が起き、デモの後方から先頭の様子を心配している時に、これ以上はどうなるか分からないということで訪韓団は離脱することになりました。
最後まで闘争に参加できず残念な気持ちで帰っていましたが、帰りながら、闘争の最前線から相当離れた場所でも6車線道路に車が一台も走っておらず、歩行者天国になっていることに気づきました。完全にソウルは「労働者の街」になっていました。ホテルに帰ってニュースを見ると、民主労総が先ほどの激突に勝利してさらに前進しているのが分かり、学生訪韓団全員で喜びました。
15日の各闘争現場訪問は、民主労総の力をさらに実感するものでした。訪問したコルト楽器の労働組合や大手スーパーの労働組合は、民衆総決起という巨大な闘争に参加した上でしっかりと翌日から闘争を続けていました。やはり、民主労総の一つひとつの闘争現場を大切にする姿勢に民衆総決起を実現した力があると実感しました。
16日の理念交流会では、パククネ政権の国定教科書問題が大焦点化する中、全教組のソウル本部長イ・ソンデさんが講演してくれました。
訪韓闘争に参加し、韓国労働者階級の闘う姿を見て、現場から資本と絶対反対で闘う団結をつくることができれば国家権力と真正面から闘って勝利できると確信しました。民衆総決起に参加する民主労総組合員は、非常に冷静でした。団結して、一糸乱れぬ隊列で進撃する民主労総にパククネは相当追いつめられたと思います。
私も沖大キャンパスでの闘いをもっともっと精力的に闘い、沖大生との信頼関係をつくって、強固な学生の団結をつくっていきます。戦争・辺野古新基地建設を止める沖大ストライキ、沖縄全島ゼネストに向け、民主労総のソン・ホジュン事務処長が日本での理念交流会で語った「(巨大な階級闘争をつくるためには)英雄的で革命的な活動家たちが一所懸命に見えないところで献身的に闘いを準備する。その過程こそが大事だ」という言葉を胸に頑張っていきます!
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